台北松山空港の徹底ガイド！市街地へのアクセスも解説

台湾の首都、台北（タイペイ）市の松山（ソンシャン）区にある台北松山空港について紹介します。台湾に限らず、海外で初めて降り立つ空港は、迷ってしまうこともありますよね。

本記事では、台北松山空港の基本情報や市街地までのアクセス方法についても紹介します。

台北松山空港とは？

台北松山空港とは、台北市内へのアクセスに便利な台湾の空港です。台北市内の中心にあり、国際線が9つの地域に9路線、国内線は6路線就航しています。日本から直行できるのは羽田空港のみです。(2023年12月時点)

羽田空港からは、以下の4つの航空会社が乗り入れています。

• 全日空(ANA)
• 日本航空(JAL)
• チャイナエアライン(中華航空)
• エバー航空

国際空港としては、規模が小さく空港自体もコンパクトです。ただ、国際線と国内線が同一の建物なので、経由して下記の地域に行く際も利用しやすいでしょう。

羽田空港から台北松山空港までは約3時間程度なので、台北へ行く際は活用してみてください。

台北松山空港の基本情報

台北松山空港は福岡空港の2/3程度の規模で、造りも比較的シンプルです。第1ターミナル(国際線)と第2ターミナルが横1直線に並んだ構造になっています。ターミナルフロアの概要は以下の通りです。

3階に到着したら2階に降りて入国検査、1階で手荷物を受け取ったら、税関手荷物検査を受けて入国します。出国の際は、1階の各航空会社のカウンターからチェックインしたら、2階で保安検査とパスポートチェックを受けて、搭乗まで待機してください。

以下、日本人がよく利用する空港のサービスについて紹介していくので、台北松山空港を利用する人はぜひ参考にしてください。

両替所・ATM

台北松山空港を利用するなら、両替所やATMの場所を把握しておきましょう。両替は日本でもできますが、現地の方がレートが良いので空港での両替が便利です。台北松山空港は、以下の場所に銀行やATMが設置されています。

入国時の両替なら、保安検査を通ってすぐのところ、税関カウンター後方の台湾銀行と兆豊国際商業銀行の両替カウンターが便利です。

搭乗フロアは、ゲート内のVIPラウンジの横に、兆豊国際商業銀行の両替カウンターと外貨ATMがあります。出国審査前に両替をし忘れた人は、こちらを利用してください。

ラウンジ

台北松山空港の2階には、空港利用者が出国前に利用できる「Airlines VIP Lounge」というラウンジが、1つだけあります。 ただし、このラウンジはビジネスクラス搭乗者か、各航空会社の上級会員しか利用できません。

日本から就航している航空会社の、Airlines VIP Loungeを利用できる上級会員は以下の通りです。

該当していればエコノミークラス搭乗者でも利用できるので、上記の会員の人は活用してください。

ギフトショップ・飲食店

台北松山空港は小さな空港のため、お店の数は少ないですが、旅行者が充分に台湾を満喫できるショップや飲食店がそろっています。定番土産のパイナップルやタロイモなどを使ったお菓子をはじめ、老舗の伝統食品や中華菓子、郷土茶などたいていの人気のお土産は調達可能です。

空港のHPにショップの一覧が掲載されているので、台北松山空港で買い物を考えている人はチェックしてみてください。

飲食店も数は少ないですが、一般エリアから保安区域内まで、ほどよくそろっています。2023年の6月には、空港のリニューアルにともない、国内線ターミナルの2階にフードコート(美食広場)が誕生しました。

さまざまな台湾フードを楽しめるので、渡航中に食べ損ねたものがある人は、帰国前に寄ってみてください。

SIMカード自販機

現地でSIMカードの調達には、空港内のSIMカード自販機が便利です。1階の到着ホールにある通信サービスカウンターの横に、SIMカード自販機が併設されています。購入できるのは台湾全土で利用できる中華電信のSIMカードです。

SIMカードの利用が初めての人は、よほど混み合っていなければカウンターで購入しても良いでしょう。購入手続きからアクティベーションまで対応してくれます。

フリーWi-Fi

空港で、調べものなどでインターネットを利用したい人は、空港のフリーWi-Fiを活用しましょう。 台北松山空港では、「Airport Free WiFi」や「TSA-Airport Free WiFi」などの無料Wi-Fiが提供されています。

登録やパスワードの入力は不要です。 ただし、暗号化された通信ではないので、クレジットカード情報やログインの必要なサイトなど、個人情報を使用する接続はしないようにしてください。

規模の小さい空港のためか、通信速度は比較的速いので、ちょっとした利用に便利です。

喫煙ルーム

台北松山空港では、2階の搭乗エリアの端にある喫煙ルームを利用できます。ただし、出国検査後のエリアなので、到着後や出国検査前に一服したい人は、1階屋外の喫煙所を利用してください。

1階屋外の喫煙所は2箇所あり、1つは到着ロビーを出て左側、オレンジ色で2と書かれた柱の下にあります。もう1つは、到着ロビーを出て右側の、国内線ターミナルの端にある喫煙スペースです。

注意事項として、台湾では電子タバコおよび加熱式タバコの、使用と持ち込みが禁止されています。喫煙できるのは紙タバコのみなので気をつけてください。

展望デッキ

ちょっとした時間つぶしにおすすめなのが、3階の展望デッキです。展望デッキは、1階のターミナル間通路の展望台入り口から上がれます。椅子やテーブルに加え、自販機が並んだ無人コンビニもそろっているので、一息つくのに最適です。

テラス風のウッドデッキから、台北市北側の町並みや飛行機の離発着が見られ、21時まで解放されているので夜景も楽しめます。日本ではなかなか見られない飛行機も飛んでいるので、航空機好きの人も楽しめるでしょう。

台北松山空港から市街地へのアクセス方法

市街地へのアクセスが抜群な、台北松山空港からの移動手段について紹介します。市街地に行ける主な方法は、以下の5つです。

• MRT(地下鉄)
• バス
• タクシー
• レンタカー
• レンタサイクル

それぞれの特徴や、料金や市街地までの時間の目安を解説していきます。

MRT(地下鉄)

空港から市街地へのアクセスに便利なのがMRTです。台北松山空港の第1ターミナルの到着ロビーを出て、左側にあるエレベーターかエスカレーターから、MRT文湖線の松山機場駅に入れます。23時以降は12分おきの運行になりますが、始発(6時台〜)から23時までは4〜10分おきと本数が多いので、時間が読みやすく使いやすいです。

松山機場より動物園方面(市街地方面)の3駅目(忠孝復興駅)で阪南線に乗り換えると、台北駅に行けます。

台北駅までの乗車時間の目安は16分で、運賃はNT$25(約115円)です。市街地方面の2駅目(南京東路駅)で松山新店線、4駅目(大安駅)で淡水信義線にも乗り換えられます。

台北市内はMRTが整備されているので、便利な移動手段といえるでしょう。

バス

空港から市街地に、リーズナブルな料金で移動できるのが公共バスです。台北駅であれば262区間車という路線から、大人1人NT$15(約70円)で、20〜30分程度で行けます。そのほか、観光客の多い「行天宮」や「民権西路駅」にも、下記の路線からアクセスできます。

• 225 : 蘆洲行き
• 617 : 泰山・新荘行き
• 801 / 803 : 五股行き

渋滞していなければ、行天宮まで5〜10分、民権西路駅まで15〜20分で到着可能です。運行間隔が路線や時間帯によって、10〜30分と大幅に異なるので、慣れていないと使いにくいですが、空港に乗り入れている路線は数多くあります。

いざという時は電車やタクシーもあるので、交通費をおさえたい人は利用してみてください。

タクシー

タクシーは比較的料金が高いですが、台北松山空港からの利用なら、それほど金額の心配をする必要はありません。

空港が市内中心にあるので、台北駅や中山、西門町などの日本人に人気のエリアには、比較的安く移動できます。

例えば、空港から台北駅までであれば、約6kmの距離(時間にして約20〜30分)で、タクシー運賃の目安はNT$200〜250(約915〜1,145円)程度です。東京都なら同距離の運賃目安が約2,500円なので、半額以下の料金で利用できます。

空港出口エリアの通り沿いの客待ちしているタクシーを拾うか、空港外のガソリンスタンド南側の通りで、巡回タクシーのピックアップが可能です。大きい荷物やたくさんの荷物での移動で、タクシーを利用したい時は心配せずに使いましょう。

レンタカー

免許証がある人は、免許証の中国語翻訳文を準備すれば台湾で運転ができます。レンタカーならスケジュールが調整しやすくなり、電車やバスの時間も気にする必要がありません。

移動中も気が向いたら寄り道ができ、急な予定変更にも柔軟に動けます。台北松山空港でレンタカーサービスを提供しているのは、台湾の大手レンタカー会社の「格上祖車」です。以下の3種類のカテゴリーで計16種の車両を貸し出しています。

• 小型車…NT$2,600(約11,900円)〜 / 日
• 中型車…NT$3,200(約14,650円)〜 / 日
• 輸入車…NT$3,800(約17,400円)〜 / 日

紹介している金額は基本料金ですが、割引キャンペーンなどもしているので、現地で運転をしてみたい人は最新情報をチェックするようにしましょう。

レンタサイクル

空港から市街地へのアクセスには、レンタサイクルの利用も可能です。台北松山空港前には、台北市と台湾最大手自転車メーカーが提携して運営している公共レンタサイクル、「YouBike2.0」のステーションが設置されています。

YouBike2.0はステーションにある端末か、専用アプリからレンタル手続きが可能です。ステーションは台北市だけで1,300箇所以上あり、どこで返却してもかまいません。外国人観光客がレンタルする際は、パスポートとクレジットカードが必要です。料金はレンタルする時間によって変わります。

• 4時間以内…30分ごとにNT$10(約45円)
• 4時間超え8時間以内…30分ごとにNT$20(約90円)
• 8時間超え…30分ごとにNT$40(約180円)

自転車の返却時に払い戻されますが、レンタル時にデポジットとしてNT$3,000(約13,740円)かかる点だけ注意しておきましょう。YouBike2.0は、台北ならではの体験活動なので、空港からの移動に悩んだ時は、選択肢の1つとして検討してみてください。

台湾旅行の際はポケットWi-Fiの準備も忘れずに

台湾旅行に行く際は、ポケットWi-Fiも準備しておきましょう。いつでもどこでもインターネットに接続できれば、空港内の地図を探すときにも市街地までのアクセスを知るときにも便利です。

「海外WiFiレンタルショップ」では、電源をつけた日だけの課金のお得なポケットWi-Fiを用意しているので、ぜひ台湾へ行くときはご活用ください。