海外での決済にお得なクレカは?現金との賢い使い分けも【手数料レートにも注意】
この記事では、海外で買い物や食事をする際に使いたいクレジットカードと、使用時の注意点、渡航前の準備等について徹底解説します。
クレジットカードは海外ではマストのアイテムの一つです。買い物やサービス料金の支払いに便利なだけでなく、実は様々なメリットが!しかし、国ごと、また店舗ごとにクレカ対応状況は異なり、手数料・レートにも注意が必要です。
記事後半では、現金・電子マネーとの賢い使い分けや盗難対策、タッチ決済・銀行系アプリ使用時の注意点までカバーしていきます。海外でクレカを使う予定の方は、ぜひ最後までご覧ください。
海外で決済に使えないクレジットカードはある?【普及状況について】
読者の方の中には、自分が持っているクレカが海外での決済に使えるかが気になっている方も多いはずです。ここでは、クレジットカードの国際ブランドの普及状況を徹底的に解説します。
あわせて、海外での電子マネーやデビットカードでの利用可否についても説明しますので、ぜひご一読ください。
国際ブランド【主要5大ブランドの普及状況】
現在、日本ではクレジットカードの主要ブランドは以下の5つとされています。
- VISA
- Mastercard
- JCB
- AMERICAN EXPRESS
- Diners Club
基本的に上記の5つのブランドは、ほぼ世界中で使えます。特にVISAは知名度・シェア率がトップなため、どこでも使えると思って大丈夫でしょう。JCBは日本発祥ブランドで日本人に人気ですが、海外では使えない店舗もあり、特にATMは使えないことが多いため注意が必要です。
各ブランドの海外での使用可否をまとめましたので参考にしてください。
アジア | 北アメリカ | オセアニア | ヨーロッパ | |
---|---|---|---|---|
VISA | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
Mastercard | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
JCB | △
・中国・香港ではほぼ使えない |
〇
・アメリカ本土では使えないことが多い ・ハワイはほぼ使用可 |
×
・ほぼ使えない |
△
・使えない国が大多数 ・キャッシングは高確率でできない |
AMERICAN EXPRESS | 〇
・インドなど一部の国で使えない店舗がある |
◎ | 〇
・オーストラリアの一部の店舗で使えない |
△
・フランスやイタリアなどの一部の店舗で使えない ・地方都市では使えない傾向がある |
Diners Club |
△ ・地方都市や小規模な店舗では使用できない
|
◎ | 〇
・地方都市や小規模な店舗では使えないケースもある |
△
・使用不可な国が複数 |
VISAやMastercardは世界中で使えるため、これから海外で使うことを視野に入れてクレジットカードを作るならこの2つのブランドから選ぶことをおすすめします。
電子マネー
日本は、Apple PayやGoogle Pay、PayPayなどの電子マネーを利用する人が増えています。日ごろからWalletアプリを使っている方も多いのではないでしょうか?
しかし、海外の国には、電子マネーが日本ほど浸透していない国が多いのが原状です。また、日本国内向けサービスの電子マネーは、日本のQRコードで決済するため原則的には海外では利用できません。
人気の電子マネーと海外での利用可否は下記を参考にしてください。
電子マネーの種類 | 海外での利用可否 |
---|---|
Apple Pay | 可 |
Google Pay | 可 |
PayPay | 不可 |
楽天Pay | 不可 |
LINE Pay | 不可 |
また、Walletアプリをご利用の方は、登録しているクレジットカードが海外決済できる場合は、海外でも日本同様に使えます。しかし、SuicaやiD、おさいふケータイなどは、日本国内向けサービスなため、海外決済では使えません。
近年、中国や香港などで使えるサービスも増えてきてはいますが、基本的には日本の電子マネーサービスは海外では使えないと考え、海外決済できるクレカを準備しておくことをおすすめします。
デビットカード
クレジットカードではなくデビットカードも海外決済に使えます。ただし、J‐Debitなど、日本独自のシステムのものは、海外では使えません。
また、国際ブランドと提携しているデビットカードであっても、ETC、ガソリンスタンド、機内販売、機内Wi-Fiの支払いなどには使えないこともあるため、クレジットカードも1枚あると便利でしょう。
【海外決済できないクレカに注意】おすすめのクレジットカード3選
海外決済に便利なクレジットカードですが、種類が多すぎてどれを選べばよいか悩んでしまいがちです。そこで、ここでは海外での利用におすすめなクレジットカード解説します。
海外でおすすめのクレカ3選
海外決済におすすめのクレジットカードは下記の3つです。
- ACマスターカード
- Oliveフレキシブルペイ
- Tカードプラス
特徴・提携ブランド・年会費・申し込み条件をまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
特徴 | 提携ブランド | 年会費 | 申し込み条件 | |
---|---|---|---|---|
ACマスターカード | 利用金額の0.25%キャッシュバック | Mastercard | 無料 | 20歳以上で安定した収入がある人 |
Oliveフレキシブルペイ | 3つの支払いモードで利用を管理できる | VISA | ・無料(一般会員)
・5,500円(ゴールド) ・33,000円 (プラチナ)
|
日本国内在住の20歳以上の人 |
Tカードプラス | 24時間対応の不正利用検知システム採用 | Mastercard | 無料 | 20歳以上で安定した収入がある人 |
※年会費やサービスなどは変更される可能性もあるため、詳しく知りたい方はHPをご覧ください。
【海外決済できるだけじゃない】海外でクレジットカードを使うメリット7選
海外決済できるクレジットカードをご紹介しました。キャッシュレスで買い物やサービス料金の決済ができるクレカですが、実はそれ以外にもさまざまなメリットがあります。
ここでは、海外でクレジットカードを使うメリットを解説します。海外決済に使える以外のクレカのメリットは以下です。
- 多額の現金を持ち歩く必要がない
- 現地の通貨をキャッシングできる
- 身分証としても使用できる
- 空港ラウンジを利用できる
- ホテルやレンタカーのデポジットとして利用できる
- 海外旅行保険が付帯する場合もある
- ポイントやマイルが貯まる
それぞれ解説していきます。
多額の現金を持ち歩く必要がない
海外旅行の際、クレジットカードがあれば、多額の現金を持ち歩く必要がありません。万が一、スリに合った場合でも、被害を最小限にとどめることができるでしょう。万が一、クレカが盗難にあった場合は、速やかにカード発行会社に連絡しましょう。
その上で、現地の警察に出向き「紛失届」を提出します。届け出が受理されると受付番号を発行してもらえますので、再度カード発行会社に連絡してください。
日本人観光客は、一般的にガードが甘いと認識されているため、スリや置き引きの標的になりがちです。防犯グッズを持参すると盗難にあうリスクを軽減できますよ。
現地の通貨をキャッシングできる
海外決済ができるクレジットカードは、現地のATMでキャッシングにも使えます。日本から現地の通貨で現金を持って行く必要がありません。
チップなどの支払いで現金が必要な時も、お金をおろす感覚で現地の通貨をキャッシングできるのは心強いですね。
身分証としても使用できる
海外では、支払い方法のメインがクレジットカードである国が少なくありません。そのため、クレジットカードは身分証としての役割も果たしています。
クレジットカードを所持している=支払い能力がある信用できる人、ととらえられるためです。実際、海外のホテルではクレジットカードがないと宿泊できないことも。
レンタカーもクレジットカード決済一択で、レンタルするには自分名義のクレジットカードがマストな場合がほとんどです。
空港ラウンジを利用できる
クレジットカードの中には、所持していると空港のラウンジを利用できるものもあります。空港ラウンジには次の3種類があります。
- 有料ラウンジ:料金を払えば誰でも利用可能
- 航空会社のラウンジ:ビジネスクラスなど空港会社の上級会員が利用可能
- カードラウンジ:提携クレジットカードの持ち主が利用可能
上記のうち、クレジットカードがあればカードラウンジの利用ができます。
利用できるラウンジ数 | 料金 | |
---|---|---|
プライオリティ・パス | 世界1,500以上 | 年会費
【スタンダード】99ドル 【スタンダード・プラス】329ドル 【プレステージ】469ドル |
ラウンジ・キー | 世界1,400以上 | 1回35ドル |
ラウンジでは、食事、アルコール、デバイスの充電ができ、場所によってはシャワールームも完備されているため、出発前の時間をゆっくり楽しむことができるでしょう。
ホテルやレンタカーのデポジットとして利用できる
クレジットカードは、ホテルやレンタカーのデポジットとしても利用できます。海外のホテルやレンタカーサービスの中には、デポジットは「クレジットカードのみ」なこともあるため、事前にしっかり確認しましょう。
海外旅行保険が付帯する場合もある
クレジットカードは、海外旅行保険が付帯する場合があります。海外の国の中には、医療費が高額な国も多く、アメリカなどは日本とは桁違いの医療費がかかります。
万が一、体調を崩したり事故にあった時の事を考えると、海外旅行保険はマストと言えます。しかし、クレジットカードに付帯する海外旅行保険には「自動付帯」と「利用付帯」があります。
利用付帯は、旅行代金などをクレカで支払った場合にのみ適用、など条件が設定されているため注意が必要です。また、クレジットカードに付帯している海外旅行保険は、カバーされる範囲が限定的なこともあるため、出発前に保険の内容を確認した上で、必要性にあわせて海外旅行保険の加入を検討しましょう。
ポイントやマイルが貯まる
クレジットカードを海外決済に使うメリットとしては、利用によってポイントやマイルが貯まることもあげられます。また、クレジットカード会社によっては、キャッシュバックなどの独自のサービスを行っているため、通常の支払いよりお得に海外で買い物や支払いができるでしょう。
特に航空会社のマイルが貯まるクレカは、海外旅行の時にこそ利用したいもの。貯まったマイルを利用して、無料で海外旅行できる可能性もありますよ!
海外でクレジットカード決済する際の注意点6選
海外に滞在する際に非常に便利なクレジットカードですが、使用する時はいくつか注意点があるため、しっかり覚えておきましょう。
海外でクレジットカードを使う際の注意点をまとめました。
注意事項 | トラブル例 | |
---|---|---|
不正利用に注意する | スキミングに注意する | ホテルの部屋にカードを置いたまま外出してスキミングされた |
決済方法を確認しておく | 分割・リボ・ボーナス払いはできないことが多い | 分割払いで購入したかったのに一括払いしかできなかった |
手数料を把握しておく | 海外手数料が発生する | 手数料を考えず買い物をして想像より高額になった |
紛失時の連絡先を調べておく | 紛失した際の連絡先を調べてメモしておく | 連絡先を調べておらず焦って調べることになった |
クレカ専用アプリで利用可能枠を確認する | 渡航前にアプリをインストールし滞在中の利用状況を把握する | 利用額を把握しておらず海外でお金を使いすぎたしまった |
ネット決済にフリーWi-Fiを使わない | 提供元がはっきりしないフリーWi-Fiは使用しない | 野良フリーWi-Fiを使って個人情報を盗まれた |
それぞれ解説していきます。
不正利用に注意する
クレジットカードは海外決済に便利ですが、海外では日本以上にスキミング被害が多いため常に周囲に注意しましょう。ATMやお店のレジを利用した際にスキミングされてしまったケースが数多く報告されています。
また、最近は非接触型のスキミング犯罪が増えています。電波を通じてカードの情報を盗むため、カードが外に出ていない状態でもスキミングでき、電車やバスの中でのスキミング被害が急増中!
電波を阻害する素材でできた防犯グッズも市販されているため、不安な方は購入しておくと安心でしょう。
決済方法を確認しておく
海外旅行先のメインの支払い方法にクレジットカードを考えている方は、出発前に決済方法を確認しておきましょう。日本国内では、クレカで分割・リボ・ボーナス払いができるケースが多いですが、海外決済は一括払いしかできないことも多いためです。
大きな買い物を分割払いで考えている方は、あらかじめ決済方法や利用限度額をカード会社HPなどで確認しておきましょう。
手数料を把握しておく
海外でクレジットカードを利用すると、カード会社がドルやユーロなどの外貨を日本円に換算するための手数料(事務手数料)が発生します。通常は、決済額の1.6%~2.5%前後です。
事務手数料は、決済するごとに発生しますので、何度も利用しているうちに、積み重なり想像以上の金額になることも。しっかり手数料を把握して計画的に使うことが大切です。
また、海外でクレジット決済をする時に、円建てで支払うか、現地通貨で支払うかの選択を求められることがあります。これは「DCC」と呼ばれるシステムですが、円建てを選択すると店舗が設定した手数料が加算され高額になることもあるため、現地通貨での支払いを選択することをおすすめします。
紛失時の連絡先を調べておく
海外にクレジットカードを持って行く際は、紛失時の連絡先をあらかじめ調べて控えておきましょう。スリや置き引きにあったり、バッグを置き忘れてしまいクレカを紛失してしまう可能性はゼロではありません。
気がついた時にすぐに紛失の連絡を入れれば、被害を未然もしくは最小限にとどめることができます。また、紛失に気がついたのが屋外の場合、ネットが使えないと連絡が遅れることになりかねません。フリーWi-Fiをあてにしていると、使えない場所にいる時に不便な思いをすることも!
自力でネットに接続できる手段を確保しておくことをおすすめします。
クレカ専用アプリで利用可能枠を確認する
クレジットカードで海外決済をする予定の方は、渡航前にクレカ専用アプリをスマホにダウンロードして、滞在中はこまめに利用状況を確認しましょう。
クレカは簡単に利用できる反面、つい使いすぎてしまうことも多いものです。気がついたら利用枠がいっぱいになってしまったというケースも少なくありません。旅行の場合、前半で使いすぎると残りの滞在期間で不自由な思いをしてしまうことになりかねないため、アプリでしっかり管理しましょう。
ネット決済にフリーWi-Fiを使わない
海外滞在中には、オンラインバンキングを使ったり、配車アプリやデリバリーなどでネット決済をすることもあるでしょう。その際は、フリーWi-Fiの利用は避けましょう。
なぜなら、フリーWi-Fiはセキュリティが脆弱で、個人情報を盗まれる可能性もあるためです。FBIは数年前から、フリーWi-Fiの危険性を指摘し警鐘を鳴らしています。実際に、これまでフリーWi-Fiを使用して、スマホが乗っ取られたり、カードを不正利用される被害が発生しているため注意が必要です。
ホテル、レストラン、空港など提供がはっきりしているフリーWi-Fi以外は使わず、自力でネットに接続する手段を準備しておきましょう。
海外旅行は、常にネットに接続する手段を確保しておくと安心でより滞在を楽しめますよ!
海外決済できるクレカ・現金・電子マネーの賢い使い分けとは?
海外決済できるクレカは非常に便利ですが、現金や電子マネーと使い分けるとさらに海外滞在が便利になります。
決済方法ごとのメリット・デメリットとおすすめの使い方をまとめました。
メリット | デメリット | おすすめの使い方 | |
---|---|---|---|
クレジットカード | ・ポイントが付く
・手持ちがなくても決済できる ・翌月以降の返済も可能 ・現地の通貨をキャッシングできる |
・使いすぎる可能性がある
・盗難に合うと使えなくなる |
・高額な商品やサービスの支払いをする
・現地の通貨をキャッシングする |
現金 | ・手元にある分しか使えない
・ほぼすべての店舗・施設で支払いできる ・手数料がかからない |
・盗難にあった際の補償がない
・多額の持ち運びが困難 |
・露店や小規模店舗での支払い
・チップの支払い ・少額の支払い |
電子マネー | ・支払いがスピーディー
・ポイントがつく ・盗難や不正利用のリスクが低い |
・対応していない店舗もある
・ネット環境によっては利用できない |
・利用している電子マネーのキャンペーン期間の支払い
|
海外での決済方法には、クレカ、現金、電子マネーがありますが、どの方法が一番良いとは言い切れません。シチュエーションや利用金額によっても異なるため、上手に使い分けてその時にベストな方法を選びたいものです。
しかし、クレジットカードは、身分証としての役割も果たす上、手持ちの現金がなくなった際にも便利なため、1枚は準備しておきましょう。
海外決済できるクレジットカードの準備と一緒に…
海外決済できるクレジットカードは、もはや渡航の際の必需品と言えます。まだ海外決済できるクレジットカードをお持ちでない方は、出発前かなり早めに申し込むことをおすすめします。海外に行く際はクレカや旅行保険の準備も重要ですが、現地でちゃんとスマホが使えるよう、ポケットWi-Fiのレンタルもお忘れなく!
海外WiFiレンタルショップでは「電源を入れない日は通信料0円」を実施中!ポケットWi-Fiの電源を入れない日は通信料が発生しないため、ホテルなどの安全なフリーWi-Fiと組み合わせれば、他のWi-Fiレンタルサービスよりお得です!
クレジットカードを不正利用されたり、紛失した際など緊急時にもポケットWi-Fiは欠かせません。1台あれば、最大10デバイスまで接続できますので、家族旅行や友達との旅行にもぴったりですよ。
海外のクレジットカード決済する際によくある質問
-
Q海外決済できないクレジットカードもある?
AJCBは海外では利用できない国・地域が多いため注意が必要です。
-
Qデビットカードも海外決済できる?
Aデビットカードであっても、VISAやMastercardであれば世界中で使用できます。
-
Q海外決済でクレカを使う時の注意点は?
Aスキミングやスリによる不正利用に注意し、決済手数料も事前に確認しておきましょう。
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