台湾に行くなら桃園国際空港と台北松山空港どっちがおすすめ?【徹底比較】
この記事では、台湾の空の玄関口となる「台湾桃園国際空港」と「台北松山空港」について、特徴や違いを解説していきます。日本人に人気の観光地である台湾への渡航で、どちらの空港を利用するか悩まれている人もいるのではないでしょうか。
台湾桃園(とうえん/タオユエン)国際空港と台北松山(しょうざん/ソンシャン)空港は、それぞれ特徴や強みが異なります。メリットやデメリット、また項目ごと丁寧に比較しながら解説していくので、ぜひ最後までご覧ください。
【台湾桃園国際空港と台北松山空港どっち?】それぞれこんな人におすすめ!
台湾桃園国際空港と台北松山空港は、どちらが良いかは一概に断言できません。例えば、現地空港から市街地へのアクセスの良さなら台北松山空港、日本から台湾へのアクセスのしやすさなら台湾桃園国際空港と、メリットがそれぞれ異なるためです。
何を重視するかで選択肢が変わってくるので、両空港の利便性などをしっかり調べておきましょう。次の項目から、両空港について詳しく解説していきます。
台湾桃園国際空港の概要
台湾桃園国際空港(臺灣桃園國際機場/タイワン・タオユエンクオチーチーツァン)は、数多くの台湾渡航者が利用する台湾最大の国際空港です。2024年1月時点で、以下の航空会社がハブ空港として使用しています。
- チャイナエアライン
- エバー航空
- スターラックス航空
- タイガーエア台湾
所在地 | 桃園市大園区航站南路9号 |
電話番号 | 03-306-2000 |
営業時間 | 24時間 |
台北までのアクセス | MRT「空港第1ターミナル駅」から「台北駅まで」約35〜50分 |
1979年に台北松山空港の国際線の業務移転を目的に開港し、2000年に第2ターミナルを開業。2026年には第3ターミナルが完成予定です。さまざまな賞を受賞し、国際空港として高い評価を得ています。
台湾桃園国際空港を利用するメリット
台湾桃園国際空港の大きなメリットは、日本から行きやすい点です。就航している日本の都市が多いので、利用したい空港からの便数が少ない場合も、近隣地方の空港から行ける可能性があります。多くのフライトから臨機応変に便を選べるので、出張などにも使いやすいです。LCCが使えるほか、多くの航空会社が競合しているので、安く利用できるメリットもあります。
台湾桃園国際空港のデメリット
デメリットは、台北松山空港に比べて市街地までが遠い点。台湾桃園国際空港から台北市内までは、およそ40kmです。
距離があるため、タクシーで移動すると交通費がかさんでしまいます。高速バスは安くて便利ですが、空港から市街地までは渋滞に巻き込まれやすいので注意が必要です。
効率よく行動するには、事前に情報を集めて、時間に余裕を持ってスケジュールを組む必要があります。
【台湾桃園国際空港と台北松山空港の概要】②台北松山空港
台北松山空港(臺北松山機場/タイワン・ソンサンジーチャン)は、台湾の首都「台北市(たいほくし/タイペイ)」の松山区にある国際空港です。2008年までは国内線専用空港でしたが、中国との定期チャーター便の就航を機に、国際線の就航を再開しました。
所在地 | 台北市敦化北路340-9号 |
電話番号(国際線) | 02-8770-3430 |
営業時間 | 5:00〜23:00 |
台北までのアクセス | MRT「松山空港駅」から「台北駅」まで16分 |
2012年までに、中国と日本、韓国との定期便の就航が開始され、現在にいたります。
中国との定期チャーター便の増加に伴い、既存ターミナル(現T1)の西側に新ターミナル(現T2)が建設。国際線と国内線が隣接しているコンパクトな空港です。
台北松山空港を利用するメリット
台北松山空港のメリットは、市街地に近い点です。空港から市街地まで5km程度で、地下鉄なら16分、タクシーでも20分程度で台北駅に行けます。
国内線も充実しているので、ほかの地域にも行きやすいです。また、空港がコンパクトなので、出入国の手続きがスムーズにできます。
台北への旅行や出張で、時間を有効活用したい人にとっては、非常にメリットの多い空港です。
台北松山空港のデメリット
一方で台北松山空港のデメリットは、日本から直行できる空港が限られている点です。
日本からの直行便は、羽田空港からしか出ていません。1日8便出ているものの(2024年4月時点)、ほかの空港から直行便がないのは使いづらいと感じる人も多いでしょう。
また、就航している航空会社が大手ばかりのため、航空券の料金が高い傾向にあります。台湾に渡航するタイミングや、その時利用できる航空会社によっては割高になる可能性も高いので、航空運賃を抑えたい人は注意が必要です。
台湾の2大空港の違いを徹底比較
ここからは、台湾桃園国際空港と台北松山空港の違いを、より詳しく紹介していきます。
以下の7つの項目で、徹底比較していくので、空港選びに役立ててください。
- 日本の就航都市の数
- 日本からの航空運賃
- 両替所
- ラウンジ
- ショップ / 免税店 / お土産店
- 市内へのアクセス方法
- アクセスしやすい地域
それぞれ順番に比較していきます。
日本の就航都市の数
まずは、台湾桃園国際空港と台北松山空港が、それぞれ就航している日本の都市の数を比較してみましょう。2024年4月時点での、2つの空港へ直行便が出ている日本の就航都市は、以下の通りです。
台湾桃園国際空港 | 台北松山空港 |
東京(成田・羽田)・大阪(関西)・
名古屋(中部)・札幌(新千歳)・ 函館・秋田・花巻・仙台・福島・ 茨城・新潟・小松・岡山・広島・ 高知・高松・松山・福岡・佐賀・ 熊本・鹿児島・那覇 |
東京(羽田) |
台北松山空港が羽田空港のみなのに対し、台湾桃園国際空港と就航している都市は20都市以上あります。就航している航空会社の数の差も、以下のように歴然です。
台湾桃園国際空港 | 台北松山空港 |
全日空(ANA)
日本航空(JAL) ピーチ ジェットスター スターフライヤー 春秋航空 スターラックス航空 チャイナエアライン エバー航空 タイガーエア台湾 キャセイパシフィック航空 タイ・ベトジェットエア タイ・ライオンエア バティック・エア・マレーシア スクート |
全日空(ANA)
日本航空(JAL) チャイナエアライン エバー航空 |
直行便で台湾に行きたいなら、台湾桃園国際空港を断然おすすめします。
日本からの航空運賃
日本からの航空運賃も比較してみましょう。2024年5/5〜5/11の、羽田空港からの往路直行便の運賃を調べたところ、以下の結果になりました。
台湾桃園国際空港 | 台北松山空港 |
34,109〜36,958円 | 52,990〜101,590円 |
ただし、運賃はあくまでも時期や航空会社、購入するタイミングなどで変動するので、目安と考えてください。
台湾桃園国際空港は、LCCが多く就航しているので比較的安い運賃で台湾に行けます。一方、大手航空会社のみが就航する台北松山空港は、料金幅も広く割高です。
運賃を安く抑えたいなら、台湾桃園国際空港への就航便をおすすめします。
両替所
両替所に関しては、どちらの空港も探すのに苦労はしません。台北松山空港は、到着ロビーや入国審査エリアに銀行や両替所がいくつかあり、小さな空港なので、すぐに見つかります。
台湾桃園国際空港は広さはありますが、各ターミナルの到着ロビーや入国審査エリアに、両替所が数多く設置されているのでこちらも見つけやすいでしょう。
ただし、広い空港の場合、両替所によってレートが異なる場合があるので、なるべく比較して両替するのがおすすめです。
ラウンジ
ラウンジは、台湾桃園国際空港が圧倒的に充実しています。台北松山空港は、各航空会社の上級会員のみが利用できる「Airlines VIP Lounge」の1つのみ。
一方で、台湾桃園国際空港は各ターミナルに複数のラウンジがあります。
- プラザプレミアムラウンジ(各ターミナルに2箇所ずつ)
- オリエンタルクラブラウンジ(第2ターミナル)
- エバー航空ラウンジ(第2ターミナルに4箇所)
- キャセイパシフィック航空ラウンジ(第1ターミナル)
- チャイナエアラインラウンジ(各ターミナルに2箇所ずつ)
プラザプレミアムラウンジとオリエンタルクラブラウンジは、上級ステータスやプライオリティパスがなくても、有料で利用可能です。帰国前の空き時間などに、優雅な空港時間を楽しめるでしょう。
ショップ /免税店 / お土産店
台湾桃園国際空港と台北松山空港は、ショップや免税店、お土産店はどちらも充実していますが、以下のように傾向に違いがあります。
台湾桃園国際空港 | 台北松山空港 |
|
|
台湾桃園国際空港なら、海外旅行ならではの買い物を時間いっぱいに楽しめるでしょう。台北松山空港は、帰国前に台湾らしさを堪能するのに最適です。
このように、空港をどう楽しむかによっても、おすすめの空港は変わってきます。
市内へのアクセス方法
台北市内へのアクセス手段は、どちらの空港も違いはありません。両空港からは、電車(MRT)やバス、タクシーで台北市内に出れます。
ただし、台湾桃園国際空港の方が遠いため、台北駅や市内まで時間がかかり、運賃も高いです。
台湾桃園国際空港 | 台北松山空港 | |||||
電車(MRT) | 台北駅まで約35〜50分
(160NT$) |
台北駅まで16分
(25NT$) |
||||
---|---|---|---|---|---|---|
バス | 高速バスで台北駅まで約60分
(約120〜180NT$) |
市内バスで台北駅まで約20分(15NT$) | ||||
タクシー | 台北市内まで約40分
(約1,200NT$〜) |
市街地まで約20分
(約200〜250NT$) |
現地での移動効率だけを考えるなら、台北松山空港からの入国をおすすめします。
アクセスしやすい地域
台湾桃園国際空港と台北松山空港からアクセスしやすい地域は、それぞれ以下の通りです。
台湾桃園国際空港 | 台北松山空港 |
台中・台南・高雄 | 北竿・南竿・金門・台東・花蓮・澎湖 |
台湾桃園国際空港から、MRTで高鉄桃園駅まで行くと、台湾新幹線で上記エリアにアクセスできます。一方、台北松山空港は、国内線から上記の地域にアクセス可能です。
時間は高鉄桃園駅よりかかりますが、台北駅からも台湾新幹線で台中や台南、高雄に行けます。台湾各地を回りたいのであれば、台北松山空港の利用がおすすめです。
台湾の空港到着後のインターネット利用に便利なポケットWi-Fiも忘れずに!
台湾桃園国際空港と台北松山空港は、いずれも空港のフリーWi-Fiがあります。しかし、空港のWi-Fiは多くの人が利用するため、快適にインターネットに接続できないケースも多いです。
台湾到着後にスムーズにインターネットを活用するなら、ポケットWi-Fiを準備しておきましょう。
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