中国の地下鉄の乗り方を知っておこう!日本との違いは?
中国の主な移動手段の一つに、地下鉄があります。実際、中国に旅行や出張で行く際、地下鉄を利用する機会は多いでしょう。
特に、初めて中国に行く際や、中国の地下鉄を初めて利用する際は、日本との違いや乗車方法について不安を感じてしまうかもしれません。
そこで今回は、中国の地下鉄の乗り方について解説します。
中国で地下鉄のある都市一覧
中国では、現在以下の場所で都市鉄道が運行しています。
北京(ぺきん)・香港(ほんこん)・天津(てんしん)・上海(しゃんはい)・広州(こうしゅう)・長春(ちょうしゅん)・大連(だいれん)・武漢(ぶかん)・深セン(しんせん)・重慶(じゅうけい)・南京(なんきん)・瀋陽(しんよう)・成都(せいと)・仏山(ぶつざん)・西安(せいあん)・蘇州(そしゅう)・昆明(こんめい)・杭州(こうしゅう)・ハルビン・鄭州(ていしゅう)・長沙(ちょうさ) |
主な地下鉄は、以下の3つです。
- 北京地下鉄
- 上海地下鉄
- 深セン地下鉄
なお、香港の地下鉄は香港最大の全11路線、台湾の地下鉄は全10路線となっています。
中国の地下鉄の乗り方
実際に、中国で地下鉄を利用する際の流れについて解説します。
なお、ここでは日本人観光客や出張者が利用する際の流れを想定していますので、経路の調べ方からご紹介します。
1.経路を調べる
中国で地下鉄を利用する際は、無事に目的地に辿り着けるように、事前に経路を調べておきましょう。
地下鉄の経路を確認するアプリとしては「乗換案内 中国」が代表的です。ほかには、地下鉄の乗換駅を調べられる「地铁通」も便利に使えます。
また、地下鉄だけではなく、駅周辺を調べる場合には、中国の代表的な地図アプリ「百度地図」をダウンロードしておきましょう。
一つ注意点として、中国の地下鉄には時刻表がありません。運行間隔や、次は何分後にくるのかがホームで確認できるシステムです。
2.駅に行く
地下鉄に乗るには当然まず駅に行かなければいけませんが、初めての中国では地下鉄の駅を見つけるところから一苦労かもしれません。
そこで、中国の代表的な空港「上海浦東国際空港」から地下鉄までの接続について解説します。
上海浦東国際空港は、ターミナル1とターミナル2を北通路、中央通路、南通路の3本の通路が連絡しており、地下鉄は南通路寄りにあります。
「上海公共交通カード」を購入して地下鉄に乗る場合は、中央通路にあるリニア駅のチケット窓口でカードを購入し、中央通路近くにある改札から入場できます。
しかし、中央通路の地下鉄改札は混雑している場合が多いので、南通路近くの改札がおすすめです。
3.支払い
支払いは、日本と同様で「切符」または「交通系IC」の2種類です。
切符の購入方法は、日本とさほど変わりません。券売機にて目的地を選んで支払います。中国語/英語の変換はできますが、日本語はありません。
交通系ICであればチャージも可能ですが、こちらも基本的に日本と同様で、券売機にて行います。
中国の地下鉄の料金目安
中国の地下鉄料金は、当然距離によって異なりますが3元~15元(60〜300円程度)あれば問題ありません。
参考として各空港から市内までの料金を以下にまとめました。
- 上海浦東国際空港から市内…7元(150円程度)
- 北京首都国際空港から市内…25元(500円程度)
- 大連周水子国際空港から市内…4元
- 天津浜海国際空港から市内…4元
- 広州白雲国際空港から市内…16元
- 上海虹橋国際空港から市内…3元~5元
なお、上海の地下鉄初乗りは3元からです。
中国と日本の地下鉄の違い
中国と日本で、基本的な地下鉄の使い方については大きく異なりません。ただし、ちょっとした文化の違いとして、以下の2つがあります。
- 地下鉄の椅子の違い
- 運営会社の違い
地下鉄を利用する上でそこまで気になる部分ではありませんが、豆知識として知っておきましょう。
椅子はプラスチック製
中国の地下鉄車内に設置されている椅子は、日本のフワフワしたソファタイプの椅子ではありません。中国では、プラスチック製の椅子が使用されています。
プラスチック製の椅子が使用されているのは、耐久性や掃除のしやすさからだといわれています。
そのため、中国で長時間地下鉄に乗る際は、日本よりも疲れてしまうかもしれません。
また、つり革も、日本と中国で比べると日本の方が握りやすい構造になっています。
運営会社は政府関係の企業のみ
中国と日本の地下鉄では、運営会社の違いがあります。日本では、都営地下鉄や東京メトロなど、様々な企業が運営しています。
しかし、中国の地下鉄は政府関係の企業が運営するのが一般的です。だからといって利用方法が異なるわけではありませんが、政府系企業のみが運営しているため、日本と比べてシンプルです。
中国の地下鉄の注意点
中国には、日本にはない地下鉄の注意点があります。知らないまま乗車すると驚かされることもあるので、事前に知っておきましょう。
とくに日本の地下鉄では考えられない中国ならではのルールが、以下の3つです。
- 中国の地下鉄は厳しい荷物検査がある
- 車内は原則飲食禁止
- 地下鉄周辺にトイレがない
それぞれの注意点について、以下で解説します。
中国の地下鉄は厳しい荷物検査がある
中国の地下鉄は、必ず荷物検査が行われます。荷物検査が行われるのは、以下の危険物を持ちこんでいないかチェックするためです。
- 爆発物
- 刃物
- 毒物
なかでも中国特有なのが、飲み物などの液体チェックです。毒物が混入されている恐れがあるため、荷物検査の時点で「一口飲め(喝一口)」と言われます。もちろん、その場で一口飲めば問題ありません。
ただ、液体であればどんなものでも対象になるので、ペットボトルや水筒を持ち歩く際は注意してください。
車内は原則飲食禁止
中国の地下鉄では、基本的に飲食禁止とされています。
ただし、車内で飲食をしたら罰金があるような厳しい決まりがあるわけではありません。また、以下のように都市によって若干の違いがあります。
- 広西チワン族自治区南寧市の地下鉄では飲み物は問題なし
- 広州地下鉄では子供と病人の飲食は可能
ちなみに、広州地下鉄においては、飲食のほかにも、日本では考えられない以下のような禁止事項があります。
- ゴミのポイ捨て禁止
- 痰をはかない
- 食事禁止
- 鬼ごっこ禁止
- 寝転び禁止
- 柱にもたれかかるの禁止
- 吊革にぶら下がらない
- 物乞い禁止
- ビラ配り・宣伝禁止
- 音漏れ禁止
上記の禁止事項があるということは、過去にこのような人がいたということなので、地下鉄内の治安はあまり良いとは言えないかもしれません。
地下鉄周辺にトイレがない
日本の地下鉄には、駅構内にトイレがありますが、中国の地下鉄は駅構内にトイレがないケースがほとんどです。
ただし、駅の近くには公衆トイレやトイレを貸してくれるショッピングモールがあるので、そちらを利用しましょう。
また、都市や使う地下鉄によってもトイレの有無は異なります。
中国で地下鉄を利用する際に役立つフレーズ
中国で地下鉄を利用する際に役立つフレーズを紹介します。
以下を参考に、移動で困った際に使ってください。
- トイレはどこですか?…シーショウジェン・ザイ・ナァリ
- 地下鉄の駅はどこですか?…ディーティエ・ジャン・ザイ・ナァリ?
- ここへの行き方を教えてください…チン・ガオス・ウォー・ゼンマ・チュー・ジェリ
- この地下鉄は〜駅にいきますか?…ジェーリャン・ディーティエ・チューブチュー・~ジャン
- 〇〇までどのくらい時間がかかりますか?…ダオ〇〇シューヤオ・ドゥオチャン・シージエン
- ここへ行くまでの切符はどこで買いますか?…ザィ・ナアリイ・マイ・ダォ・ジャアリイ・ダ・ピャォ
- ここまではいくらかかりますか?…ダォ・ジャァリイ・ドゥオシャォ・チェン
中国で地下鉄を使うならアプリがおすすめ
中国で地下鉄を使う際には、アプリの利用がおすすめです。日本と比べて大きな差はありませんが、やはり言語の壁があります。
しかし、アプリを使えば、目的地や乗り換えなども視覚的に案内してくれます。
ただし、中国はインターネットへの規制が厳しいため、日本で主に使われるGoogleマップは使えません。そのほか、日本で使えるアプリやインターネットサイトの利用も不可能です。
そのため、中国で地下鉄アプリを使う際は、VPN付きのポケットWi-Fiを用意しておくと良いでしょう。VPN付きのポケットWi-Fiであれば、中国のインターネット規制に引っかからず、日本と同様のサービスを使えます。
中国で地下鉄を使うならポケットWi-Fiを用意しておきましょう
中国で地下鉄を使うなら、「乗換案内 中国」などの路線図アプリは必須です。しかし、乗換案内アプリを使うなら、当然屋外でのインターネット環境も必要になります。
そこで持っておきたいのがポケットWi-Fi。ポケットWi-Fiを一つ持っていれば、どんな場所からでもアプリを使ってスムーズに地下鉄を利用できます。
「海外WiFiレンタルショップ」では、中国で使えるVPN付きポケットWi-Fiを用意しております。ぜひ中国への旅行・出張の際に、ご活用ください。
中国の地下鉄に関するよくある質問
-
Q中国の地下鉄の乗り方について教えてください
A基本的に日本と変わりません。ただし、初めての場合は迷ってしまう可能性があるので、経路や目的地への乗り換えを事前に調べておきましょう。
-
Q中国の地下鉄の乗車料金はいくらくらいですか?
A3元~15元あれば主要観光スポットへ行けます。
-
Q中国と日本の地下鉄で違いはありますか?
A椅子の違いや運営会社の違いがあります。
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